数字に慣れる、数字から逃げない。
こんにちは。全国各地で緊急事態宣言となっております。引き続き気をつけていきましょう。
さて、今日は数字や算数に慣れるをテーマに書いてみようと思います。中古車業界を例にとります。新車は日本で毎年約500万台程度売れていますが、中古車はどうでしょうか?自販連などから発表されているデータは、業販による名義変更も含まれているので、実際にエンドユーザーに販売された小売台数はわかりません。そこでリクルートなどが独自に調査をし、毎年データを公表しています。それによると中古車の小売は年間260万台程度で推移しているとされています。まずここで、何が思い浮かびますか?『中古車は新車の半分なんだ!』と浮かんだでしょうか?次に、中古車を購入するときに、カーセンサーやGooなどのネット広告を使う人は約30%程度となっています。ここでは何が浮かびますか?『約80万台がネット経由』『ネット全盛とはいえ30%とは意外と少ないんだなぁ』こんなことが浮かんだ方はなかなか鋭いですね。さらに、自分が担当しているマーケットでは、どのくらいの中古者が一年で売れているんだろう?などとどんどん想像が広がっていきます。数字をセットで考えると、リアリティが出て、話にグッと説得力が増しますので癖づけたいですね。
例えば、旭川市の人口は33万人ですので、ざっくり計算すると、旭川の人は年間何台中古車を買っているのでしょうか?日本人は1億2000万人と仮定して、計算してみてください。
330,000人÷120,000,000人=0.275%ですね。年間に売れる2,650,000台×0.00275=7,287台となりました。さてこの数字が正しいのかどうか、いまあなたが持っている手元の数字と照らし合わせてみましょう。その数字と比べて大きくズレていなければ、7,287は普段の会話でじゅうぶん使えるでしょう。桁がひとう違っていたとかであれば、どこかで計算を間違えていたということになりますので、やり直しですね。
このように仮説を立てて計算した数字と実際のデータを照らし合わせて、感覚を磨いていくという作業は、数字に慣れていくのにとても有効で、実際の営業シーンでも大変使える手法になります。数字で語ると、説得力が全然違います。ぜひ数字から逃げずにたくさん数字と触れていきましょう。
それではまた明日です。