中古車業界はまだまだいける!①マーケットの現状
皆様こんばんは。
カーセンサーという広告媒体の営業・スタッフの立場から、中古車業界(特に一般専業店)に携わって約22年が経ちました。
その間、埼玉・東京・広島・北海道・福岡と全国各地の中古車販売店の皆様と一緒にお仕事をさせてもらい、多くのことを学びました。昨今の仕入れ原価の高騰でそのお世話になった中古車専業店様が在庫不足で苦しんでいるのを横で見ていて、本当に辛い気持ちになりますし、そのお悩みに応えきれない自分の力のなさを不甲斐なく思うことも多々あります。
しかし、中古車販売店という業態は本当に先細っていく斜陽産業なのでしょうか。私はそうは思いません。その理由をひとつひとつ挙げていきたいと思います。
①マーケットシェアの現状
まずは中古車の市場規模を見てみます。リクルート社の調査によると中古車の年間小売台数はおおよそ262万台前後と推計されています。そのうち、超大手専業店のトップ3が占めるシェアはおおよそ15%。上位5社で60%程度のシェアを占める家電量販店の業界や、トップ2のE社とS社で50%のシェアを占めるスーパー小売り業界とは若干構造が異なります。その要因は色々考えられますが、ひとつはまとめて大量仕入れがしづらい構造であること。中古車という商品が同じものはふたつとして存在せず、1台1台オークションで競り落とし仕入れたり、エンドユーザーから直接買取をするという特性を持っていることが挙げられます。よって天下のT自動車でさえ、中古車業界で新車シェア35%!のようなシェアを取ることはなかなか難しいのです。
従って、家電業界やスーパー小売り業界ほど大手寡占とはなりづらく、中小の販売店もまだまだ活躍の場があると考えています。もちろん油断はできません。超大手やディーラーのシェアは年々伸びていて、油断をすればすぐに飲み込まれてしまう危険があります。
明日は、②個性を生かして成長するについて書いてみたいと思います。